ユニゾHD【3258】 TOBまとめ
7月のエース銘柄「ユニゾHD」のTOB合戦が進展したので、自分の売買取引とニュース、その時に裏で何が起こっていたのかをまとめ。
持ち株でTOBかかったのが、今回で初めてというTOB童貞だったので、その時の心情とともに、こうすればよかった的な、たられば論も展開。
これへのコメントは、今度気になったニュースで更新。
HIS ユニゾHDへ敵対的TOB (2019/07/10)
全てはここから始まった。今回のユニゾHDをめぐるTOB合戦。
自分は割と序盤の方から利確して他の銘柄を買いあさっていたが、この経緯は今後の投資スキル向上のために見届けようということで、当時の心情も覚えてる間に残しておこうと思う。
ユニゾHDが当たるまでは、ここ1年ほどずっと投資成績悪かったので、めちゃめちゃテンション上がってそわそわしてたのを思い出す。
HISの出したTOB条件は、TOB価格は3100円で45%の株を取得するという内容になっていた。
当時の株クラの反応
当時の記事。この記事、題名に書いてある予想というよりは、考えられることをただ列挙しているだけだな笑
悪い方の予想としては、経営陣がかなり株主軽視なので、ポイズンピルとかゴールデンパラシュートとかをユニゾならやりかねないと言っていた。
いい方の予想としては、ホワイトナイトが現れるのではないかという予想が立っていた。
具体的なホワイトナイト候補としては、
・ソフトバンクグループの関連会社(We workとのシナジー & 孫さんが株大好きだから)、
・ヒューリック(同じ芙蓉グループの不動産会社)、
・村上ファンド関連(レオパレス21の株価暴落時に買いあさっていた記憶がある)
これらの会社をちらほらと見た記憶がある。
現状、ソフトバンクグループの関連会社でホワイトナイトが正解だった。
結局こうゆう構図になるのね。
あるいは、同じ芙蓉グループのみずほ銀行の力を借りてMBO(Management Buy Out)するのではないかともささやかれていた。
個人的には、MBOが一番ユニゾの社長的には良さそうだと思ってたんだが、 結局、ソフトバンク傘下のフォートレスの傘下になったんだな。
HISがTOBを発表するまでの経緯
*以前の自分の更新からそのまま抜粋
そもそも、ユニゾHDは、元は旧興銀グループの不動産会社で現在は、みずほFGの不動産会社として存在している。
TOBまでの経緯をダイジェストでいうと、
・昔は、買収防衛策としてグループ内での持ち合い株で買収防衛をしていた。
・ここ2年間における4回の増資により、発行済株式数が増え、持ち合いの効果が薄れた&増資による一株あたりの価値の希釈による株価下落。
・株価は下落していたが、事業運営自体は何の問題もなく、増収増益を続けていた。しかも、不動産市況が活況で保有不動産の含み益がすごいことになっていた。
・発行済株式数の増加&株価下落により、浮動株が多くなった。(ここ、解釈間違ってるかも)
・浮動株が多くなったことで防衛力が薄まり、2019年3月決算の筆頭株主にHISが登場。
・2019年7月 HISがTOB発表
TOBの教科書に乗りそうなレベルの経緯になる。
TOBの現状
2019/07/10
筆頭株主HISが、TOB価格3100円で40%の株式を買収すると敵対的TOBを声明。
HISは、TOB価格の引き上げはしないと言っており、ホワイトナイトが来ればもうそこが買い付ける雰囲気になっていた。
2019/07/16 (引け後)
ユニゾが特別委員会を設置。
この辺で、いちご、エリオット、野村証券がユニゾ株を買っていた。
2019/08/06 (引け後)
ユニゾがTOBに対して反対を表明する資料を提出。
突っ込みどころがたくさんある資料。
https://disclosure.ifis.co.jp/data/disclose/fe/20190806/140120190806483471.pdf
2019/08/16 (引け後)
08/23がHISの買い付け期限だったので、そろそろ何か情報が出るだろうと思っていたが、まさかのSBG傘下のフォートレスグループが友好的TOBを発表。
買い付け価格は、1株4000円、保有限度は66.67%、期限は10/01なので、当日までの動きがまだ楽しみではある。
また、この発表の1時間ほど後に優待と配当の廃止のお知らせが来た。
これって、完全に個人投資家がこのTOBに参加するように仕向けてるのだと思われる。
最後の最後まで株主軽視の会社だった笑
https://disclosure.ifis.co.jp/data/disclose/61/20190816/140120190816489219.pdf
2019/08/23
HISのTOB期限終了。
そりゃそうだろうが、誰も売らなかったらしい。
市場で4000円以上で売れるのに、3100円で売る人はいないでしょうね。
自分の売却時に何が起こっていたのか?
結局、これを勉強しないと賢くならんのよ。
今後、持ち株がTOBかかった時のために一つでも引き出しを多くするために、自分が売却した際に何が起こっていたのかを確認。
チャートと経緯
TOBかかってからの経緯をチャートに出来事書く形式で大まかに説明。
まず、
2019/07/10に HISが敵対的TOBを発表 (TOB価格:3100円)
その後
2019/08/16に フォートレスが友好的TOBを発表 (TOB価格: 4000円)
これ面白いのが、1回目のTOBは、確か3020円ぐらいで寄ったのに (そのおかげで3040円で運用資産の50%を突っ込むというファンキーな事が出来た)
2回目のTOB発表では、16日の寄付き価格ですでに4000円を超えているところ。
まだ、上がることを見込んでる欲しがりさんがいるってことかなぁ。
売却理由
売却理由は、ここにも書いてるんだが、TOB価格を+15%ぐらいまで大きく上回る値動きをしていたのでこれ以上は自分の中で展開が読めなくなってきたので売却。
ただ、3520円で約定してるので、局所的に見たら上髭売りで結構ナイストレードしてるように感じる笑
売ったあとは、他の銘柄を買おうとかなり色々と調べていたので売ったあと、株価が3200円まで落ちているのを今更知ったんだが、どっちにしろ、その時に知ってても買えなかっただろうなぁ...。
ユニゾTOB合戦に参加した会社
まず、このTOB合戦に参加したプレーヤーを列挙。
「参加した会社ってなんだよ(笑)」って自分でも思ったが、HISがTOB仕掛けた後に大量保有報告書を出した会社をユニゾTOB合戦に参加した企業とみなす。
会社名(最新の保有割合) 2019/09/13日(金)時点
・HIS (4.52%)
・エリオットインターナショナル:米会社 (4.24%)
・いちごアセットマネジメント (6.64%)
・野村証券 (4.24%)
・フォートレス (多分 0%)
この中でエリオットといちごに関しては、いつどれだけ取得したかがわかりやすい資料があったので掲載
野村証券は、資料は見つけたんだが、ちょっといつどれだけ取得したかがわかりにくかった...。(実力不足が露呈...。)
てか、いろんな企業入ってきすぎやろ。カオスすぎる...。
エリオットの大量保有報告書
エリオットの買い始めは7月18日。
自分が利確したのが7月16日だったので、まだエリオットは参加してなかったということかな。
いちごの大量保有報告書
いちご、7月12日に約104百万株をだいたい3000円強で買ってるということは
約30億円ほどを1日で買ったってことか。名前にそぐわず、かなり男気あるな。
自分が売却した7月16日にも28万株集めてるのか...。
大量保有報告書のまとめ
売却日周辺のチャート
7月12日 (TOB価格寄り付き日)
出来高: 5,483,400株 (内いちご :1,038,600株)
この日の出来高の1/5がいちごか...。
7月16日 (自分の売却日)
出来高: 3,510,900株 (内いちご: 284,700株)
あれ、この更新してるうちに、この日が一番いちごが多い日やと思ってたんやけど...。
この日の出来高の主役はマジで誰なんだ???
もしかしてこの日の主役は野村?
それとも全然違うファンドが、大量保有報告書の提出義務が生じない5%以下の水準で保有して遊んでた?
7月17日
出来高: 1,853,200株 (内いちご: 114,200株)
お祭り騒ぎは終了
7月18日
出来高: 586,000株 (内エリオット: 131,307株)
この日からエリオット入ってきた。
なんで、下一桁 7株で端株なん笑?
なぜ気づかなかったか
まず、出来高をみてトレードすることに慣れていなかった。
一応、過去の出来高が高い時に何が起こってたかを確認したら、2018年5月11日の週が5,612,500株で高かった。
実際、この日のチャートも暴落してるのが見て取れる。
この周辺のイベントと言ったら、3,347万株を2,159円で公募増資したことかな?
やはり、株は売り時が一番難しいは心理。本当にどこが正解かわからん。
結局何が起こってたの?
「いちごが寄り付き日(金曜日だった)に3,115円まで上げて、土日の間に市場参加者の欲を掻き立ててそれにつられて週明け暴騰した?」の予想で。
まぁ、TOB価格を超えてきた後の値動きの一例をここにメモしておくことも兼ねてる更新なので、理由はよくわからなかったが、また後で持ち株がTOBにかかった時の経験値という無形資産して利用する。
もし持ち株にTOBきたら?
正直いうと、今回の件だけでは全然検証が不十分。
過去の敵対的TOB 「伊藤忠商事とデサント」とかの価格設定、取得割合、出来高の関連性をもっとしっかり見ていきたい。
ただ、ZOZOのTOB後の値動き見た感じ、やはりユニゾに関しては何か思惑が絡んでいたことが明らかにわかる。
ZOZOの現状の理論株価は、TOB的な面から見た時、TOBによる取得割合50%取得なので、
(TOB発表前の時価+TOB価格) × 50.1/100(%) ぐらいになると考えられ、ZOZOに関してはある程度そのぐらいの株価で収束してる感じがあり、ユニゾTOBの時の違和感が際立つ。
ユニゾのTOBは、ある意味いい経験できたと思う。睡眠時間削ってまで当時はTOBに関して調べまくったし笑
ただ、これ一番得したのHISじゃねぇのか笑?
自分で、中途半端な価格でTOBするって言って、別の誰かにもっと高い値段で買わせたかった説もなきにしもあらず。
ここまでの展開が読めてたら、澤田さんマジもんの天才だが...笑
最後に、俺の持ち株に今年中にもう一度バブル来い♪♪♪