ガチホ〇撲滅教

人の行く裏に道あり花の山

ユニゾのTOBの今後を予想

今後、もしTOB銘柄を見つけた時のためや、持ち株がまたTOBにかかった時のために、今回のユニゾHDのTOBの経緯と今後の予想をまとめておく。

 

ユニゾHD 今日の朝、3100円で寄りかなと思っていたが、万に一つの可能性を考慮して3040円で指値入れてたら、起きた時確認すると、きれいに買いが入ってた。

 

 

TOBになった経緯

そもそも、ユニゾHDは、元は旧興銀グループの不動産会社で現在は、みずほFGの不動産会社として存在している。

TOBまでの経緯をダイジェストでいうと、

 

・昔は、買収防衛策としてグループ内での持ち合い株で買収防衛をしていた。

・4回の増資により、発行済株式数が増え、持ち合いの効果が薄れた&増資による一株あたりの価値の希釈による株価下落。

・株価は下落していたが、事業運営自体は何の問題もなく、増収増益を続けていた。しかも、不動産市況が活況で保有不動産の含み益がすごいことになっていた。

・発行済株式数の増加&株価下落により、浮動株が多くなった。(ここ、解釈間違ってるかも)

・浮動株が多くなったことで防衛力が薄まり、2019年3月決算の筆頭株主にHISが登場。

 

・2019年7月 HISがTOB発表

 

TOBの教科書に乗りそうなレベルの経緯になる。

 

以前、高配当投資をしている時に調べた旧興銀グループのまとめ。

興銀リースとか芙蓉総合リースとかは、高配当株の常連やね。

それにしても、めっちゃわかりやすいこれ。

 

引用元 : https://ascii.jp/elem/000/001/624/1624291/

 

現状の整理

www.asahi.com

 

maonline.jp

 

当然ですが、ユニゾはHISのTOBに反発しており、HISは敵対的買収になってもTOBを行うと言っている。

最近の敵対的買収としては、伊藤忠商事デサントTOBがあった。(確か自分の過去の更新で、気になるニュースにあげているはず。)

HIS側からすると、ベストタイミングな気はする。

 

・株価が異常なほど割安になっていたので、HISも今の低い株価のうちにTOBしたかったこと(ユニゾの時価総額は、約600~1000億円ほどをうろうろしていたが、保有物件の含み益は2000億円と言われており、現在の株価でこれほどの資産を得るのが非常にコスパが良い。)

 

・来年、東京オリンピックがありHISにとってもビジネスチャンスなので、東京の1等地に土地を持つ&ホテル事業も行なっているユニゾHDを買収するのは今がベストと判断?

 

なぜ買い増ししたか?

理由は大きく3つあり、

 

・現状ユニゾは、TOBを批判しており、第3者のホワイトナイトが入ってくる可能性も考えられるから。(TOB価格引き上げ合戦が始まる可能性を予想。)

・もしTOBが成立した後、澤田氏がユニゾの経営に入ってくることで、ユニゾの企業価値が上がると判断したから。

TOB価格まで寄ってなければ、スキャルでもしてやろうと俺が欲を出した笑 

 

今後の展望

現状、ガチホするつもり。

ユニゾ側の動きがまだ発表されていないので、それを待ってから判断する予定。

ニュースの感じから見て、友好的TOBとはならないと考えたので、これからどんどんバトルが激化すると予想した。

興銀系もプライドが高そうなので、指をくわえてHISに買収されました。とはならない気がする。

 

もう一つの点として、TOB価格が3100円だったにも関わらず、場中の売買板が3100円を超える場面が何度もあったから。(実際終値も3115円やし)
今回のHISのTOBって、公式で発表されたのが14時ぐらいやったらしいんやけど、S高になったのって13時30分〜14時の間だったので、インサイダー情報を持ったHFが買いを入れたのではないか?と推測している。
そのため、今回のTOB価格を超える価格でも、買いが入っているという事は、インサイダー情報を持った何者かが買っているのではないか?ということである。

 

情報収集中にポイズンピルの可能性というのも見た。

今まで、無能経営陣が増資連チャンしたユニゾならやりかねないが、そこだけはリスクとして注視。

 

ポイズンピルとは

要約すると、敵対的買収を仕掛けてきた企業への最終防衛策として

買収間際で増資を発動し発行済株式数を無理やり増やし、一株あたりの価値を下げる。

そうなると、買収を仕掛けた側は価値が下がった株を公開した株価(高い株価)で買う必要がある上に、発行済株式数が増える事により、保有比率を決めている場合は、TOB発表時よりもより多くの株数を集める必要性がある。

 

参考:敵対的TOBに対する対抗策

www.jmrlsi.co.jp

 

ユニゾの場合、親戚みたいな感じの旧興銀グループメガバンクである、みずほの力を借りることが出来るとも考えられるが、ユニゾは現時点でかなりレバレッジをかけたハイリスク経営を行っており、この状況で増資して負債を増やすのは今後の企業体力的にキツいとも考えられる。(でも、これTOBを防いだ後にすぐ返せば良いんか?でも、そうなるとまた、TOB仕掛けられるもんな。んー、理解が薄い。)

 

本当にここに関しては、読めないので週末のユニゾ側の動きに注目。

 

1番いいのは、ホワイトナイト登場でTOB価格が4000~5000円まで上がればさすがに売却する。

 

自分の中での展望としては、HISの利益率が約2%強で、ユニゾの利益率が50%弱なので連結子会社化ではないにしても、資本効率を考えれば、HISが後になって、「TOBや〜んぴ」とはならないと判断。

さらに、HISの現金同等物は、1900億円あり、1000億円ぐらいのキャッシュなら何とか使えるだろうと判断。(まぁ、どうせ銀行から借りるんやろうけど笑)