マクロ指標 日経平均PBR
更新〜
今日は、自分が投資始めてから今までの日経平均PBRに関するマクロ指標の話をする。
自分は、日経平均PBRを日本株の底かどうかを確認するために利用することが多いので、歴史をまとめておいて自分の無形資産とする。
この記事2か月ぐらい前から下書きにあってようやく書きあがった...。自分の無能さにため息が出る...。
リーマンショックからの日経平均と日経平均PBRの歴史
日経平均PBRとは
そもそも日経平均PBRとは、通常の個別株でのPBR = 株価 / BPS (一株あたり純資産)の計算を、日経平均株価 / 日経平均BPSで計算するものである。
個別株でもあるPBRの日経平均株価バージョン。
今回利用したサイトは、「投資の森」の日経平均PBRチャート。
リーマンショックからの日経平均株価と日経平均PBRの推移
この1枚から読み取れるのは、
・日経平均株価はアベノミクス後(2013年以降)にも上昇している。(恐らく、日銀の買い支え)
・日経平均PBRはアベノミクス初期は上昇しているものの、2015年上半期 PBR = 1.6(倍)をピークにその後は下落トレンドにあり、直近ではPBR = 1.0(倍)にタッチしたりしている。
・現在の相場で暴落論を繰り広げている人もたくさんいるが、リーマンショック前のバリュエーションPBR=2.0(倍)までは程遠い評価を受けている。
・今の日経平均で、PBR=2.0まで上がると、日経平均株価は約40,000円まで上昇することになる。
・今の日経平均BPSから考慮すると、リーマンショックの大底級のPBRまで下落すれば、日経平均株価は約17,000円まで下落すると想定される。
この期間に日経平均PBRが急落した局面
2008年9月: リーマンブラザーズの倒産を皮切りに損保会社AIG(米)が危機に
2008年9月
日経平均: 8276
日経平均PBR: 0.98
リーマンショックが起こったときを調べると2008年8月だったので、案外リーマンブラザーズが倒産した時はそこまで減少してなかったんだなぁ。と今見て思う。
その1か月後に米損害保険大手のAIGが経営危機になり、その時のショックが大きいのだと判明。
ただ、この時ですらPBR0.98なのかと驚愕。
2009年3月: リーマンショックから半年後
2009年3月
日経平均: 7569
日経平均PBR: 0.84
相場のアノマリーとしてよく底打ちは暴落の半年後と言われているが、まさにそのアノマリーが適用された例であるように思われる。
2011年3月: 東日本大震災
2011年3月11日(金) 東日本大震災後の暴落
2011年3月
日経平均: 8605
日経平均PBR: 1.02
たぶん、この日に大きく下げたのは、リーマンショックの時にバリュエーションがおかしいレベルで下がったので、異常な低バリュエーション値を見てレバレッジをかけていた投資家が多かったのではないかと予想。
さらに、原発事故等も起こって当時日本終わり?みたいな雰囲気漂ってたので、暴落してるのだと思われる。
2014年10月: 消費増税5%→8%への変更から半年経過
2014年10月
日経平均: 14532
日経平均PBR: 1.18
すみません。この時の下げがイマイチ何かよくわからなかったです。
投資歴の長い投資家さんに聞くことリストに加えときます。
2016年6月: Brexit(イギリスのEU離脱投票)
2016年6月
日経平均: 14952
日経平均PBR: 1.03
この時期は、一番FXでデイトレードとかしてた時期。
2015年からブログしてたので、この辺からは取引の履歴が残ってる。
これ以外の更新してないんだが...。
当時のブログ
当時は、FXのデイトレでスキャルピングとか日本株でスイングトレードしてたのを思い出す。
今でも博打性もあるが、ウォッチ銘柄がモメンタム性のある上昇を始めた時にデイトレとかしてるのでこの時の経験も活きてるなぁと感じる。
この辺からの相場感はリアルタイムで見てるので割と詳しく解説できる。
今となっては、テクニカル分析なんてなぁ...。とも思うが、当時の経験が活きる局面もあるので無しではなかったのか。
2018年12月: 米中貿易戦争勃発から5ヶ月経過
2018年12月
日経平均: 19155
日経平均PBR: 0.99
この辺りまで忙しく半年ほど投資休んでいたが、このタイミングで復帰した。
2019年に入ってからは、少しだけ戻して8月はPBR1近辺まで下がっていた。
過去の急落時の数字をまとめる
上で挙げた数字を整理するとこのような感じになる。
時期 | 日経平均株価 | 日経平均 PBR |
日経平均 BPS |
原因 |
Sep-08 | ¥ 8,276 | 0.98 | ¥ 8,445 | リーマンショック |
Mar-09 | ¥ 7,569 | 0.84 | ¥ 9,011 | リーマンショック |
Mar-11 | ¥ 8,605 | 1.02 | ¥ 8,436 | 東日本大震災 |
Oct-14 | ¥ 14,532 | 1.18 | ¥ 12,315 | 景気減速? |
Jun-16 | ¥ 14,952 | 1.03 | ¥ 14,517 | Brexit |
Dec-18 | ¥ 19,155 | 0.99 | ¥ 19,348 | 米中貿易戦争 |
Aug-19 | ¥ 20,405 | 1.01 | ¥ 20,203 | 米国債券市場 逆イールド発生 |
10%の下落は1年に2回
上昇相場でも2年に1回ぐらいは、PBR1にタッチすることが判明。
20%の下落は2年に1回
30%の下落は6年に1回
という格言を聞いたことがあるので、30%の下落をリーマンショックと考えれば、ある程度20%の下落は2年に1回というアノマリーには合ってるようにも思われる。
今後の日本株の戦略
逆イールドという現象が先月の8月14日に起こったので、世界中の偉い人たちは、リセッションが来ることを読んでいると考えることができる。
さらに要約すると、現在は景気のサイクル4つ「好況」「後退」「不況」「回復」の「後退」のサイクルにいると思われる。
素人がやるにはかなり難しいんだが、うまいことババ抜きしてやろうと考えている。
自分も日本の景気敏感株の第1Qを見た感じ、もう「後退」に入ってると考えられる。
(景気サイクルの判定はGDPとか?のようなマクロ指標で行うと思うので、企業の業績を見て判断するものではないかもしれないので、企業の業績といったようなミクロな部分では判断できない。自分は、マクロ経済に関しては為替のために勉強してが、あまり株とマクロ経済の相関は分からない。ただ、どっちにしろ以前の記事でもあげたが、前回の日本の四半期GDPは、輸入の減りが輸出の減りを上回っただけなので、実質的に考えると日本のGDPは後退してる可能性がある。)
歴史的にこうゆうときは、カンフル剤注入で最後にバブルが起こる説を少しだけ望んでいる。
しかし、もし暴落が起こっても耐えられるように資産バリュー株の保有比率を高めている。
このまとめと自分の経験から思った事
株始めたのが、2015年12月。
2016年6月は、FXトレードを行うためノーポジだった。
2018年12月は、ノーポジからの久しぶりのポジショニングだった。
2019年8月は、初めて急落した際にポジションを持っていたが、今思うと逆イールド発生した時が完全にPFの底だった。
当時のMyTrade (資産総額推移)
急落食らっても買い増し方針は変える必要なし。
ただ、暴落に耐えられるPFにするか、バーゲン時に買い増しが出来るように、CPをある程度持っておく必要もあると思われた。